医療機器

GEヘルスケア・ジャパン、循環器検査にも対応するポケットエコーVscan Air SLを発売

医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー、GEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、代表取締役社長兼CEO:若林 正基、以下GEヘルスケア)は、2010年に販売を開始したポケットサイズの超音波装置「Vscan」シリーズから、技術革新を経て、最新機種「Vscan Air SL」を発売します。また同時に、2021年に販売を開始した「Vscan Air CL」の最新バージョンR2がリリースされ、パルスドプラやMモードなど新機能が使用可能となりました。

日本をはじめ先進諸国で求められる個別化された精密な医療の提供を支えるべく、GEヘルスケアでは長きにわたりソリューションの開発に取り組んできました。その中で、非侵襲であり且つリアルタイム性を兼ね備えた超音波画像診断の適用拡大を牽引してきたのが、GEヘルスケア初のポケットサイズ超音波診断装置「Vscan」シリーズです。新しい画像診断装置の使い方を提案し、医療業界にイノベーションをもたらしました。テクノロジーの進化は止まることなく、2014年には1つのプローブに2種類の探触子を備えたデュアルプローブにより、一機でより多くの部位のスキャンを可能にしたモデル「Vscan Dual Probe」を、その後2017年に、 より軽量で、 機能性と操作性を高めるために新しいアプリケーションを搭載した「Vscan Extend」を発売。そして2021年、より幅広い診療科や場所でのニーズが高まる超音波検査への期待に応えるべく、大幅な画質の向上、ワイヤレス化や堅牢性を強化し、「Vscan Air CL」を発表、2022年には国内累計10,000台を超え、全世界では累計約50,000台が施設や地域で活用されています。そして、2023年9月より、同シリーズの新製品、セクタプローブとリニアプローブを備えた「Vscan Air SL」の販売を開始しました。

Vscan Air SLの主な特徴

■ Vscan Airシリーズ初のセクタ・リニアのワイヤレスデュアルプローブ
セクタ探触子には、GEヘルスケアが独自に開発し医療従事者からも定評のあるXDclearプローブ技術をVscanシリーズで初めて採用。単結晶クリスタルを探触子に用いることで広帯域かつ高感度なプローブの設計が可能となり、従来を超える画質を実現しました。表在検査は12MHzのリニア探触子を用い、高分解能な描出が求められる検査に対応。これら2つの探触子を1本のプローブに搭載したデュアルプローブで、いつでもどこでも、手軽に、様々な部位のスキャンをサポートすることができます。

■ パルスドプラ、Mモードの搭載により、幅広い診断をサポート
Bモードとカラーフローモードに加えて、Vscan Air R2バージョンではパルスドプラとMモードの機能も新たに搭載され、全ての探触子およびプリセットで使えるようになりました。これにより、Bモードの情報に限らず、血流情報や特定部位のモーション評価が可能となり、医療従事者のより正確な、多角的な情報を用いた検査が可能となりました。

■ ワイヤレス化により、現場でのストレスが軽減
セクタ探触子を搭載したVscanシリーズでは初のワイヤレスプローブです。これにより、ケーブルが絡まるストレス、ケーブルの抜き差しの手間やケーブル劣化の心配から解放されます。また充電も置くだけのQi規格ワイヤレス充電方式のため、検査の合間に手軽に充電ができます。

■ 様々なシチュエーションを想定したアクティブな仕様
Vscan Air SLはMIL-STD-810G(米国国防総省の制定規格)に準拠した落下試験を開発段階で実施、IP67の防塵・防水規格もクリアしています。またメーカー保証期間が標準で3年間となっており、毎日アクティブにそして安心して使用することができます。

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