医療機器

アボット、スマートフォンで糖尿病の血糖管理ができるアプリの提供を開始

センサーをスキャンし様々なデータを取得

アボットジャパン合同会社(以下、アボットジャパン)は、スマートフォンでスキャンすることで糖尿病患者の日常の糖尿病管理に用いることができるスマートフォンアプリ「FreeStyle リブレLink」の提供を開始しました。

「FreeStyle リブレLink」は、ユーザーが上腕に貼った最長14日間使用可能な「FreeStyleリブレ センサー」をスマートフォンでスキャンすることで、現在の様々な血糖データがスマートフォンに表示されるので、日常の血糖管理に用いることができます。

FreeStyleリブレLink アプリでは、現在のグルコース値、血糖の変動傾向を示す矢印、最長8時間の血糖トレンド、最大90日分のデータによる血糖変動の傾向をグラフ化したAGP(Ambulatory Glucose Profile)、目標グルコース値の範囲内時間などの血糖に関する豊富なデータを提供します。

FreeStyleリブレLinkに保存される最長90日間のデータは、クラウドベースの糖尿病管理システムであるリブレViewと連携した場合、自動的にアップロードされ、医師と共有することが可能。詳細な血糖データや過去の履歴、傾向など豊富な情報が得られるので、オンライン診療においても役立てられます。

FreeStyleリブレは、1型・2型等の病型を問わずインスリン療法を施行中の患者に保険適用されています。

血糖測定の頻度が高まり、生活の質が向上

日本では、糖尿病患者には血糖自己測定(SMBG)が広く使われていますが、指先穿刺を伴い、測定時の血糖値をピンポイントで把握することしかできないという課題があります。

また、SMBGはいくつかの器材と採血による血液が必要となるため、測定に数分の時間が必要であり、外出先での血糖自己測定を負担に感じている患者も多いという状況がありました。

新しいFreeStyleリブレLinkは、専用のリーダーを使わず、互換性のあるスマートフォンによる1秒のスキャンで血糖測定が可能であることから、これにより、血糖測定の頻度が高まり、生活の質の向上に貢献することが期待されます。

また、患者がより頻繁なグルコース値の確認を行い自身の血糖トレンドの深く理解するという意識および行動変容は、より良い糖尿病管理だけでなく、新型コロナウイルス感染症の重症化リスク軽減においても重要であると考えられます。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

アボットジャパン合同会社 プレスリリース
https://www.abbott.co.jp/

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