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国内で初めて外科医の視覚認識をリアルタイムに支援するプログラム医療機器「Eureka α」の薬事承認を取得

人工知能技術を用いて人体のあらゆる重要臓器を視覚化する手術支援ソフトウェアを開発するアナウト株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 小林直)は、手術中リアルタイムに疎性結合組織の位置や領域を推定し、強調表示することで医師の視覚支援を行う手術用画像認識支援プログラム(販売名:外科手術視覚支援プログラムEureka α (以下、「Eureka α(ユーリカアルファ)」)について、2024年4月12日付で厚生労働大臣より製造販売承認(承認番号:30600BZX00061000)を取得し、販売準備が整い次第、本製品の販売を開始することを発表しました。

「Eureka α」は、手術用の内視鏡システムや手術支援ロボットから受けた映像信号を解析し、術者が通常確認するモニターとは異なるサブモニター上に疎性結合組織とよばれる線維性の構造物を強調表示することで外科医の視覚認識を支援します。胃、大腸、鼠径ヘルニア領域の手術において使用することが可能です。あくまで構造物の認識を支援とすることを目的としており、手術操作の判断は外科医が行います。

疎性結合組織とは全身に分布する線維性の構造物であり、臓器と臓器をつなぐ役割を果たしています。手術中に適切に臓器を牽引することで現れ、結合組織の集合体は「剥離可能層」や「剥離面」、欧米では「Fascia」、「Holy Plane」とも表現されますが、手術中の大部分を担う剥離操作において重要なランドマーク(目印)となります。とくに本邦において、剥離層への意識が高い手術は安全で確実な手術であるということが多くの外科医により論じられ実践されています。

同社が先行して販売している教育及び研究用ソフトウェアの「Surgical Vision Eureka」は神経、膵臓、尿管や血管など複数の構造物を認識することが可能であり、既に複数の大学病院等で学生や若手外科医の教育及び研究開発に活用されています。今後当社では、確実な精度を達成したソフトウェアの追加開発及び評価を継続し、消化器外科領域から、婦人科・泌尿器科領域など、適用範囲を拡張していくとしています。

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