アイソン株式会社は、「携帯性」と「高画質」を併せ持つポケット型超音波画像診断装置「SONON」シリーズの最新機種「SONON500L」を、2023年2月に販売開始します。
X線撮影やCT検査など様々な画像検査が行われる中、リアルタイム性に優れた超音波検査は、画像診断技術としてますます注目されています。
その中でも近年、問診や視診・触診などの身体所見に加え、関心領域に絞って超音波検査を行う「Point of Care Ultrasound(POCUS)」が世界で注目を集めています。従来の診察では、問診と身体所見により診断し、必要があれば専門家による超音波検査などを行った上で治療を行っていましたが、それに対し、臨床医自身が問診・身体の診察に続いて、関心領域に絞った超音波検査を行い、診断推論を補完した上で治療を行うPOCUSという考えが広がっています。そのような世界的な流れの中、アイソン株式会社は、2018年10月、ワイヤレス超音波画像診断装置「SONON300L」を販売開始。プローブと市販のタブレットやスマートフォンなどのモバイル端末のみで検査ができるため、診察机に常備でき、診察時にその場で超音波検査を行うことを可能にしました。また、プローブから発信するWi-Fiを使用して、タブレットやスマートフォンなどのモバイル端末と無線接続するため、持ち運びに優れ、ネットワーク環境に左右されずに使用できるコンパクトエコーとして、院内はもちろん、訪問先やフィールドなどの院外にも活用シーンを広げ、多種多様な医療ニーズに応えてきました。
今回販売開始する「SONON500L」は、画質と携帯性をさらに向上させました。次世代超音波エンジンVSE™(Virtual Space Expansion)を搭載。従来の1次元ビームフォーミングでは、1回のビームで1ラインの情報を取得していたのに対し、2次元ビームフォーミングによりスペースでの情報を取得することが可能に。より多くの情報を取得することでさらなる画質向上を実現しました。また、プローブの体積は47%減少、重量は25%減少と、さらなる小型・軽量化に成功。携帯性の向上はもちろん、走査性の向上にもつながりました。