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AIでインフルエンザを診断する「nodoca」、「新医療機器」として承認

AIを搭載した日本初の「新医療機器」

アイリス株式会社は、2022年5月9日、AI搭載医療機器『nodoca』の製造販売承認を取得したと発表しました。

同社は、医師が持つ技術をデジタル化するAI医療機器の開発に取り組む企業です。『nodoca』は、喉の画像を感染症診断に用いるAI搭載システムであり、AIを搭載した日本初の「新医療機器」として承認を取得しています。

画像のAI解析でインフルエンザ濾胞を検出

『nodoca』は、「国民的感染症」とも言われるインフルエンザ感染症を対応疾患とするAI搭載医療機器です。搭載された咽頭撮影専用カメラによって喉の画像を撮影し、画像および診療情報のAI解析を通じてインフルエンザ感染症に特徴的な所見であるインフルエンザ濾胞(ろほう)を検出します。

インフルエンザ濾胞は、これまでもインフルエンザ感染症の診断に有用であることが知られていましたが、熟練の医師でないと視診での識別が困難でした。この課題を解消すべく『nodoca』は、咽頭を鮮明に撮影できるカメラとAIアルゴリズムを開発。AIアルゴリズム開発では、10000人以上の患者から収集した50万枚以上の咽頭画像が活用されています。

4月26日付で製造販売承認を取得

『nodoca』は「新医療機器」としての製造販売承認を、2022年4月26日付で厚生労働大臣より取得しました。日本における「新医療機器」の承認件数は年間20件程度に留まっており、AIを搭載した「新医療機器」の承認は同製品が国内初となっています。

同社は、『nodoca』が医師にとって初めて体験するAI医療機器となることを目指し、さらなる開発/販売に取り組むとしています。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

アイリス株式会社
https://aillis.jp/

AIを搭載した日本初の「新医療機器」となる『nodoca』の製造販売承認を取得 – PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/0

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