心臓リハビリテーション提供で急性増悪を予防
株式会社CureAppは、2021年12月27日、慢性心不全治療アプリの開発を開始したことを明らかにしました。
同社は、疾患治療用アプリ『治療アプリ』の開発などに取り組むMedTechベンチャーです。慢性心不全治療アプリは、オンラインでの心臓リハビリテーション提供を通じて患者の急性増悪予防を図るものとして開発されます。
再入院率が高い慢性心不全患者
心疾患は、日本人の死因の第2位になっている疾患です。心疾患の中で最も多いのは心不全であり、重症化した心不全の生存率は全がんの生存率より低くなっています。
心不全は、年齢と共に罹患率が上昇するのも特徴です。そのため、高齢化が進む今後の日本では患者数の急増が予測されます。また慢性心不全患者は再入院率が高く、医療機関の病床不足や医療費増大にも繋がりかねません。
こうした課題を解消すべく同社は、慢性心不全の急性増悪を予防するアプリの開発を開始するに至りました。
スマートフォンなどを通じて提供
同社が開発するアプリは、慢性心不全患者に向けて運動療法/服薬管理/疾患教育といった包括的な心臓リハビリテーションを、スマートフォンなどを通じて提供するというもの。在宅運動療法を支援し、再入院予防/QOL向上/全死亡率の減少といった予後改善を図るとしています。
なお同社のこの開発は、心不全の在宅診療などに取り組む医療法人社団ゆみのをパートナーとする形で行われます。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
慢性心不全治療アプリを開発開始~2030年の「心不全パンデミック1」を防ぐ~ – 株式会社CureApp
https://cureapp.blogspot.com/2021/12/cureapp.html