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島津製作所、デジタル問診サービス「Hospital Essentials」試用版の提供開始

患者の待ち時間短縮および病院内業務効率を実現

株式会社島津製作所は、病院向けデジタル問診サービス「Hospital Essentials」を開発し、2021年8月から試用版提供を開始することを発表しました。

このサービスは、患者が、自身のスマートフォンにインストールした「Hospital Essentials」のアプリを使用して、受診に必要な様々な情報を病院側の受付システムと連携させ、患者さんの待ち時間短縮と院内業務の効率化を図るサービスです。

同サービスのメリットとしては、まず、患者は、スマホで氏名などの基礎情報や事前問診も回答できるので、病院受付での時間短縮、スムーズな診察、院内滞在時間の短縮が図れます。事前問診により的確な症状把握ができるので、適切な診療科が案内できるうえに、スマホに届く診療科専用の詳細問診に回答することで、医師に病状が詳細に伝わります。

医師側のメリットとしては、効率よく患者の病状把握ができるとともに、問診内容から電子カルテにコピー&ペースト機能で簡単に記載することができるため、入力の手間を大幅に削減することが可能です。

また、受付スタッフは、受診時に必要な患者の基礎情報および問診内容が、スマホのQRコードを読み取ることで受付システムにダウンロードできるので、病院内情報システムへの患者登録など、事務作業効率化が実現します。

コロナ禍での感染症対策にも有効

近年、医療機関の働き方改革、特に医師の長時間労働への対策が喫緊の課題となっており、2017年の厚生労働省科学特別研究における「医師の勤務実態および働き方の意向等に関する調査」では、医師は患者への説明以上に、電子カルテへの記載などの医療記録管理に時間を要していると報告されています。

さらに、コロナ禍での感染症対策のため、患者と医療従事者の対面時間を最少とする効率的な医療提供も望まれていることから、課題解決に向けて「Hospital Essentials」を提供するものです。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社島津製作所 プレスリリース
https://www.shimadzu.co.jp/news/press/3ng8ptr7ca673d3u.html

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