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kanata株式会社が看護師のラウンドを助ける音声認識ツール『kanaVo mobile』 をリリース

ヘルステックスタートアップのkanata株式会社(東京都中央区、代表取締役:滝内冬夫、以下「kanata」)は、音声解析による電子カルテ入力支援システム「スマート医療秘書kanata!」で蓄積したノウハウを活用し、診察のための音声認識ツール『kanaVo』を活用した『kanaVo mobile』をリリースしたと発表しました。

kanaVo mobile』開発の背景
現在、日本には121万8,616人の看護師が働いており、そのうち約84%が病院や診療所で働いています(平成30年 衛生行政報告例の概況より引用)。看護師の勤務内容は多岐に渡りますが、入院患者を見る病院で特に重要になってくるのがラウンドです。体温や心拍といったバイタルの確認だけではなく、患者の日々の様子の確認や状態の変化などもラウンドの中で行なっています。その際、バイタルをはじめとする患者の情報をメモに書きながらラウンドを行なっていますが、限られた時間の中で完璧にメモを行うのは非常に困難です。ましてや、他の作業を行いながらのメモとなると、情報の抜け落ちも起きてしまいます。このような状況のもと、看護師が患者一人ひとりに集中して業務を行うために、kanataは診察のための音声認識ツール『kanaVo』を看護師のために応用させた『kanaVo mobile』を開発しました。スマートフォン上で音声操作できるため、ラウンド時にポケットに入れたまま音声認識でバイタルや患者情報を記録、自動で要約を行います。要約した内容は認識結果として一覧にデータ化。ラウンド終了後に要約の確認・編集を行い、看護日誌に転記することができます。

『kanaVo mobile』は、音声操作によって患者のバイタルや状態などを自動で記録・要約するラウンドのための音声認識ツールです。スマートフォンで『kanaVo mobile』を起動すると、患者と看護師の会話を自動的に取得。弊社が開発した音声認識ツール『kanaVo』が自動で体温や心拍といったバイタルの結果を要約します。要約した結果はkanaVoのサーバ上に保存され、ラウンド終了後に看護師自ら認識結果データを一覧で確認することができます。要約データは看護師が自由に編集することが可能になっているため、適宜編集して看護日誌や電子カルテに転記することができます。『kanaVo mobile』の活用により、ラウンド中にメモをしながら患者と会話したり他の作業をしたりすることがなくなり、患者一人ひとりを深く観察し、コミュニケーションをとることができるようになります。両手が塞がることもないので、話しながら別の作業を並行して行うことも可能です。kanataは『kanaVo mobile』の利用により、看護師のラウンドにかかるストレスや時間の短縮が実現できるとしています。

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