高い剛性や操作性を確保しつつ、より細径に
オリンパス株式会社(以下、オリンパス)は、朝日インテック株式会社との間で、膵胆管などの内視鏡診断・治療で使用する朝日インテック製ディスポーザブルガイドワイヤ「Fielder18」の国内独占販売契約を締結し、2月16日から販売開始することを発表しました。
膵胆管は非常に細く、人体の奥深くに存在するため、アプローチが困難な器官と言われており、まずガイドワイヤで処置具の挿入ルートを確保してから、様々な処置具をガイドワイヤに沿わせて挿入・抜去しながら治療を行います。
今回発売する「Fielder18」は、0.018インチの細径でありながら、従来製品と同等の高剛性により処置具の安定した挿入・交換に役立ち、また、剥離に強い高強度のコーティング技術により、ガイドワイヤの耐久性、安全性が向上しています。
そして、回転力を変換する「トルク技術」による高い操作性と回転追従性を提供し、これにより、医師の手元の動きをスムーズに先端に伝え、細く枝分かれした膵胆管を選択し、目的部位まで安全に到達することをサポートします。
様々な治療方法に対し高度な技術が必要
近年、胆管結石や悪性腫瘍による胆管狭窄、慢性膵炎などの膵胆管疾患は増加しており、また治療技術や医療機器の進歩により、様々な治療法が登場し、医師はより高度な技術を必要とされています。
アプローチが困難な膵管や胆管に対して医師が手技を行う上で、ガイドワイヤや処置具の操作性は非常に重要であり、より操作しやすい細径な製品が求められています。
こうしたニーズに対し、従来製品と同等の剛性や操作性を確保しつつ、より細径である「Fielder18」が開発されたものです。
オリンパスは、1950年に世界で初めて、実用的な胃カメラを開発し、その後も内視鏡を使った様々な検査・治療方法の開発に医師とともに取り組んできました。オリンパスの医療製品は、消化器内視鏡を中核とした「早期診断」や外科製品を中心とした「低侵襲治療」の2つの価値を提供しています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
オリンパス株式会社 プレスリリース
https://www.olympus.co.jp/