AIエージェントの社会実装を通じて、人とAIが共に創造する新しい顧客体験を実現することを目指す、一般社団法人AICX協会(所在地:東京都新宿区、代表者:小栗 伸/小澤 健祐、以下「AICX協会」)と、デジタルヘルスサービスの開発からプラットフォーム提供に至るまでデジタルヘルス領域のあらゆる総合支援を行う、ドクターズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:柳川 貴雄、以下「ドクターズ」)はパートナーシップを締結し、新たな医療ヘルスケアAIによるエコシステムの創出に向けた共創プロジェクトを開始したことを発表しました。

■Healthcare ONE™ / AICX PROJECTS について
― 医療ヘルスケアAIの「社会実装」を前提とした共創プロジェクト ―
本パートナーシップのもと始動する 「Healthcare ONE™ / AICX PROJECTS」 は、医療・ヘルスケア領域におけるAI活用を、構想や実証にとどめることなく、実際の医療現場・ビジネス・社会へと接続することを目的とした共創プロジェクトです。医療・ヘルスケアプラットフォームを中核に、医療機関、医師、AI技術、企業、生活者を有機的につなぎ、分断されてきた医療・健康データや体験を統合することで、次世代の「AI Connected Care」の実現を目指します。
現在、医師をはじめとする医療従事者の業務負担は年々増大しており、国民の健康を維持・向上させていくためには、医療機関における診断・治療・運用に関わる業務プロセスを抜本的に見直すことが求められています。
同時に、患者や一般ユーザーを取り巻く環境においても、医療・健康に関する情報は急速に増加・分散しており、それらを適切に統合・組み合わせ、個々の状況に応じた判断や行動につなげていくことが難しくなっています。医療従事者のみならず、患者や生活者一人ひとりの健康を支えるためにも、信頼性の高い情報を整理・活用し、適切な意思決定を支援する環境の整備が強く求められています。
こうした課題に対し、AIエージェント、AIの標準化・ガバナンス領域をリードしてきたAICX協会と医療・ヘルスケアプラットフォームを通じて医療現場のDXを牽引してきたドクターズが連携し、医療ヘルスケアAIの社会実装を見据えた新たな共創プロジェクトを立ち上げました。
■33の医療機関による実証、そして米国へ
Doctors Station® AIは、医療機関、医師ネットワーク、医療データ基盤と接続されたプラットフォームとして、医療現場に即したAIサービスの設計・開発・検証を可能にします。
ドクターズは、国内外あわせて33の医療機関を本プロジェクトにおける実証・検証の場として提供し、実際の医療現場でAIサービスを磨き上げていきます。これらの医療機関には日本国内のみならず、アメリカのクリニックも含まれており、グローバル展開を見据えた医療ヘルスケアAIの社会実装が可能です。リアルな医療現場での検証を前提とすることで、「使われるAI」「続くAI」「広がるAI」を生み出していきます。
■AICX協会が担う、医療ヘルスケアAIの技術開発と運用基準策定
一方、AICX協会は、Healthcare ONE™ / AICX PROJECTS において、医療ヘルスケアAIが実際に社会で機能し、持続的に活用されるためのAI技術の開発・実装と、安全性・倫理基準の策定を担います。AIエージェント設計、AI活用における標準化・ガバナンス、倫理・運用設計など、医療とAIの双方にまたがる高度で複雑な領域において、AICX協会がこれまで産業横断で培ってきた知見を本プロジェクトに注ぎ込みます。
これにより、Healthcare ONE™ / AICX PROJECTS では、単にAIを医療現場へ導入するのではなく、医療・事業・社会の要請に耐えうるかたちで設計された「安心して使われ、事業として成立し、社会へと広がるAI」の実装が可能になります。
ドクターズが提供する医療の現実と、AICX協会が設計するAIのAI技術と運用体制。両者が融合することで、Healthcare ONE™ / AICX PROJECTS は、構想から実証、そして社会実装へと一気通貫で進む医療ヘルスケアAIの共創基盤となります。本プロジェクトは、単なる構想や実証にとどまるものではありません。参加企業とともにリアルなビジネスとして医療ヘルスケアAIサービスを創出し、共創としてつなげ、その成果を実社会へと反映していきます。さらに、そこで生まれた知見や事例を、イベントやセミナー、ウェビナーなどを通じて広く発信することで、プロジェクト規模の拡大と、ひいてはAIヘルスケアエコシステム全体の拡大へとつなげていきます。
ドクターズとAICX協会は、本プロジェクトを通じて、医療・ヘルスケアAIに関わる多様なプレイヤーが参画し、実践的なサービス開発と社会実装を積み重ねていく枠組みを構築していきます。本プロジェクトには、ともに医療ヘルスケアAIの未来を形づくる企業・団体が参画できる形で展開していく予定です。







