メドピア株式会社(東京都中央区、代表取締役 兼 執行役員社長 CEO:後藤 直樹、以下メドピア)は、がん専門医が監修する、専門医向けの論文キュレーションアプリ「ClinPeer」を正式リリースしたことを発表しました。
メドピアでは、医師集合知プラットフォーム「MedPeer」を提供しています。場所や時間の制約なく医師が集合知を共有するプラットフォームとして、現在までに17万人以上の医師が登録しています。薬剤評価掲示板などの機能を備え、医師の知見を共有することで情報の平準化を図り医療の質の向上に寄与してきました。
各医療領域における情報収集の中でも特にがん治療においては、根治が難しい領域のため研究が日々行われており、最新情報を継続的に収集する重要性が増す一方です。しかし、医師の論文研究や教育・研鑽に充てる時間はひっ迫しています。2024年4月に施行された医師の働き方改革により時間外労働の上限規制が導入されたこともその要因の一つとされています。80%以上の大学病院において、「教育及び臨床教育の質の低下に懸念がある」と回答しているとの調査結果もあります。
また、がん専門医にとって、がん治療の情報が収集できる総合的なプラットフォームが少なく、自身の専門領域および関連する領域の情報収集には、メディアを複数利用せざるを得ない状況です。
こういった課題認識のもと、「ClinPeer」は、がん専門医のための論文キュレーションを軸とし、「専門医のための専門領域における臨床研鑽の場」となることを目指しています。特長は以下のとおりです。
■希望のがん種だけを選べる、高いカスタマイズ性
国内外の主要ジャーナルに掲載された論文を、独自の検索式と重み付けに基づいて厳選し、14領域74種のがん種に分類。日本語要約付きで配信するため、英語を翻訳する手間が省けます。
■臨床に直結する解説コンテンツ
重要論文については、各領域の専門医による「論文解説」を提供し、その論文の意義や重要性、吸収すべきエッセンスを把握できます。
■開発研究から実臨床まで、広い薬剤情報を提供
新薬の臨床研究をはじめ、製薬企業が提供する薬剤の最新情報や臨床データを、効率的に専門医へ届けるサポートツールとしても期待されます。