iki-ikiインフラシステム株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:大場航期)は、医療機関向けに高齢者を含む全ての患者が利用できる「オンライン予約・問診・診療」サービス、及びデジタル環境が不十分でツール操作が不慣れな高齢者向けに「iki-iki共助プラットフォームと地域在住のソーシャルメイト®️を活用」した「オンライン診療サポート」+「薬局代理受取り」+家事サポート」のワンストップサービスの提供を開始したことを発表しました。
団塊世代800万人全員を含む後期高齢者が2200万人を超える2025年が間近に迫る中、医療ニーズの急増による医療機関の負担はより大きくなることが見込まれます。医療機関が抱える最も深刻な課題に「慢性的な人材不足」が挙げられます。特に地方における医療機関の減少やそれに伴う医療アクセスの低下、若手の医療従事者の不足、人材コスト増加による経営への圧迫などが見受けられます。こうした人材不足の課題を解決する手段として「オンラインを活用した業務効率化や負担軽減」が有効であると考えられます。特に受付業務における電話対応や診察順の管理が大きな負担となっており、改善が求められています。
オンライン予約・問診・診療アウトソースサービスの概要
医療機関にかかる全ての患者に対し、オンラインによる「診察予約・問診・診療」が可能となります。医療機関が診察予約システムを導入しても、使いこなせない高齢者などが「予約のためにクリニックに電話をする」という課題が残り、受付業務の煩雑化は解消し切れませんが、運営本部が窓口として電話受付や問診の記入を代行することで、医療機関の診察予約などに関わる業務を完全に手離れさせることが可能となります。
同一時間帯に複数名の予約を受け付けることも可能です。例えば診察室が4部屋の場合、同一時間帯に4名の予約が可能であり、より多くの患者を待たせることなく診察できるようになります。
同一医療機関における複数の診療科目にも、それぞれ独立した形で運用・管理が可能です。内科・耳鼻咽喉科・整形外科・小児科など、外来患者を受け付けるあらゆる診療科目に対応できます。
高齢者にやさしいオンライン診療サービスの概要
「オンライン予約・問診・診療アウトソースサービス」において対応できない唯一の年齢層は、後期高齢者を中心とした70代以上の患者です。Wi-Fiなどのオンライン環境が不十分である、スマホやパソコンなどを所有していない、所有していたとしても操作が難しい方が大部分を占めています。この操作をiki-iki共助サービスに登録している地域住民(ソーシャルメイト®︎)が担うことで、高齢者もオンライン診療を受けることができるようになります。
オンライン診療を希望する患者は、電話1本でiki-iki共助サービスにおける「オンライン診療サポート」を依頼します。対応可能なソーシャルメイト®︎がエントリーを行い、サポートの日時が決まると、運営本部がオンライン診療の予約を代行し、問診のヒアリングと記入を代行します。
オンライン診療当日は、患者が何も所有していない場合、ソーシャルメイト®︎がデータ通信可能なタブレット端末を活用したオンライン受診をサポートします。患者がデジタルツールを所有している場合、ソーシャルメイト®︎が所有ツールのオンライン環境を構築し、オンライン受診をサポートします。
医療機関は、予定表に記載されたアクセス先をクリックするだけでオンライン診療を行うことができます。
オンライン診療終了後、薬の受取りが必要な場合は、ソーシャルメイト®︎が最寄りの薬局に出向き、代理で薬を受取ります。患者の要望に応じて家の掃除や買い物代行などの家事サポートも行います。患者は、オンライン診療だけでなく生活上のトータルサポートを受けることができます。
導入の効果
医療機関の大きな課題である人材不足軽減や大幅な経費削減、業務効率化が図れます。例えば受付の対応時間は約67%、経費は約53%の削減が見込めます。月3〜5万円程度の月額費用で、予約受付回りの業務従事者を雇用することと同等の効果が生まれます。また、高齢者が利用できるオンライン診療の提供により治療継続率が高まる分、診療報酬が積み上がり、収益増につながります。