株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)は、転倒転落予測AIシステム「KIBIT Coroban」の単独販売を開始したことを発表しました。
「KIBIT Coroban」は、電子カルテに記載された看護記録を、FRONTEOの自社開発AI「KIBIT(キビット)」が解析し、入院患者の転倒転落リスクを予測して、転倒・転落の発生する可能性のある患者についてアラートを発報するシステムです。医療スタッフの負担を増やすことなく、従来の転倒・転落リスクアセスメントシートと同等の精度での予測が可能である点が評価され、中規模病院から大学病院まで多様な医療機関で導入されています。2015年よりNTT東日本関東病院と開発に向けた共同研究を行い、2019年9月に「Coroban」としてエーザイ株式会社とともに医療機関への販売を開始。2020年1月に特許庁より特許権を取得(特許登録番号6652986号)、同3月に日本転倒予防学会より推奨品として認定されています。
エーザイ株式会社との業務提携契約の終了に伴い、単独販売を行います。併せて、システム名を「Coroban」から「KIBIT Coroban」、また介護記録の解析を活用した介護施設向けAIシステム「Coroban Care」を「KIBIT Coroban Care」に改称します。
高齢者の転倒・転落は、要介護状態・寝たきり状態や認知症の進行、さらには死亡に至る危険性もあることから、その発生予防に向けたリスク管理は医療機関・介護施設における重要課題の一つです。FRONTEOは、この課題の解決への一助となるAIシステムの研究開発・ソリューション提供を通じ、医療・介護現場の課題解決とスタッフの業務負担軽減、ケアの質ならびに高齢者のQOL向上に貢献していくとしています。