オリンパス株式会社(以下、オリンパス)は、内視鏡機器群に蓄積されたログデータおよび内視鏡部門システム内に記録された検査データ・レポートデータを集計し、可視化するクラウド型サービス「Health Cloud for Clinical(ヘルスクラウドフォークリニカル)」を国内で発売開始したことを発表しました。
内視鏡検査では、内視鏡で観察した体内の画像や検査情報を患者ごとに記録します。また、医師が病変のある部位や大きさ、診断情報など多くのデータを蓄積し、医学的な研究や学会発表資料に活用しています。「Health Cloud for Clinical」は、これらの内視鏡検査で発生するさまざまな情報の効率的な記録とデータ管理を実現する内視鏡部門システムで、内視鏡装置に記録されている検査時の操作ログ(撮影時刻や機能利用状況)を簡単に集計し、グラフ化します。また、クラウド型サービスのため、契約期間中は常に最新版の使用が可能です。
これまで、オリンパスの内視鏡部門システムに蓄積されたデータからは、月次、日次の集計表など、出力できる実績が限定的でした。また、これら以外の集計をする際、検査データを出力した後に表計算ソフトを利用する必要があり、忙しい医師にとって工数のかかるものでした。内視鏡装置の操作ログデータを集計対象として取り扱っていないことも課題でした。「Health Cloud for Clinical」は、オリンパスの内視鏡マネジメントシステム「Solemio QUEV(ソレミオ キューブ)」・内視鏡用DICOMコンバーター「QUEV DICOM(キューブ ダイコム)」・内視鏡画像・レポート管理ソフトウェア「Vivoly+(ヴィヴォリープラス)」と連携可能なクラウド型サービスとして、より幅広いデータの抽出や集計作業を可能にし、医師の業務の効率化をサポートします。