AI

電子カルテデータから生成AIと自然言語処理で患者QOLを「見える化」する技術で特許取得

株式会社ユカリア(本社:東京都千代田区、代表取締役:古川淳)は、電子カルテの非構造化データから患者の生活の質(QOL)を予測する新たな手法で、特許(特許番号:第7421000号)を取得したことを発表しました。

背景と社会的課題

AIの進化は医療分野においても大きな可能性を秘めており、特に患者中心の個別医療への応用が期待されています。ユカリアのこの技術は、QOLの評価と治療効果の検証を効率的に行うことを可能にし、患者一人ひとりに合わせた医療の提供を支援します。

目的と目指す効果

本技術の特筆すべき点は、データ記録からの回顧的なEQ-5D-5L算出を自動化できることです。これにより、従来患者のQOL測定において課題となっていた業務負荷の軽減も期待されます。この技術により、医療従事者は電子カルテ情報をもとに患者のQOLを正確に予測し、個別化医療の精度を高めることができます。これは、効果的な治療計画の策定や、医療サービスの質の向上に直結します。また、医薬品の治療効果について、QOLの経時変化の観点からの評価が可能となります。

特許概要

特許番号 :第7421000号

発明の名称:電子カルテシステム、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム

特許取得日:2024年1月15日

この特許は、汎用言語モデル「BERT」の日本語事前学習モデルを用いて、電子カルテから患者QOL指標を予測するアルゴリズムに関するものです。匿名化された電子カルテデータを基に、患者のQOLを評価するEQ-5D-5L指標を効率的に予測します。

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