エルピクセル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:鎌田富久、以下「エルピクセル」)は、内視鏡の画像診断支援AI(人工知能)を開発する株式会社AIメディカルサービス(本社:東京都豊島区、代表取締役 CEO:多田 智裕、以下「AIM」)と、内視鏡画像診断支援AIの社会実装を加速させるために、戦略的な業務提携契約を締結したことを発表しました。
エルピクセルは、幅広い領域で診断支援AI「EIRL(エイル)」を提供しており、内視鏡領域では、大腸ポリープ候補を検出し、医師の大腸内視鏡検査を支援する「医用画像解析ソフトウェアEIRL Colon Polyp」を提供しています。また、AIMは、AIを搭載し、内視鏡検査中に肉眼的特徴から生検等追加検査を検討すべき病変候補を検出し医師の診断補助を行う「内視鏡画像診断支援ソフトウェアgastroAI-model G」の提供を開始しました。
両社が取り組む共通課題は消化管のがんです。国内におけるがんの死亡者数は肺がんに次いで、大腸がんが2位、胃がんが3位となっており、年間9万人以上が亡くなっています。そのような社会背景を受けて、内視鏡画像診断支援AI技術によって、消化管がん全体の見逃し低減や早期発見による死亡率の低減を実現し、内視鏡診療の質の向上に寄与したいという両社の強い思いから、本業務提携が結実しました。
一般的に、上部消化管・下部消化管の両方の検査を実施する医療機関は、同じ内視鏡検査室で両検査を実施することが多いです。 本業務提携により、AIMは、「内視鏡画像診断支援ソフトウェアgastroAI-model G」に加えて、「医用画像解析ソフトウェアEIRL Colon Polyp」も提供を開始します。上部・下部に対応した内視鏡画像診断支援AIをトータルサポートで提供することが可能となり、医療機関にとっては導入における利便性が大幅に向上します。両社は、医療現場に変革をもたらし、AI技術を活用した内視鏡検査を普及させることを目指します。また、エルピクセルは、AI画像診断支援ソフトウェア分野でのフロントランナーとして、画像診断支援AI「EIRL」シリーズにおいて、単純X線・CT・MRI・内視鏡画像診断支援に関する複数の製品を上市しています。その知見を活かし、「EIRL AI パートナープログラム」を開始するなど、医療機器業界内外でパートナーと連携し、革新的なプロダクトを提供しています。