株式会社エクサウィザーズ(東京都港区、代表取締役社長:春田 真、以下エクサウィザーズ)は、健康・医療領域のAIサービスの開発、販売に特化した新会社を設立することを発表しました。2024年4月1日、株式会社ExaMD(東京都港区、代表取締役:羽間 康至、以下ExaMD)として事業を開始します。
新会社の設立背景
エクサウィザーズはこれまで、認知症、フレイル・ロコモティブシンドローム領域などの健康・医療領域において、独自のマルチモーダルAI技術開発や戦略的な知財取得、プログラム医療機器(SaMD)の開発を目指したアカデミアとの共同研究・臨床研究、複数の大手製薬企業との共同企画・開発プロジェクト等を通じて、多様な事業アセット・シーズを育んできました。
医療領域における中長期的なトレンドとして、社会保障費の増大や健康・医療ニーズの多様化、医療サービスの地域格差拡大が深刻化する中、医療領域だけに留まらず、業界の垣根を越えてこれらの社会課題を抜本的に解決するようなデジタル技術や、AIを利活用したサービスの社会実装が期待されています。これらの社会的要請に応えるべく、同社は今後、独自のプロダクト・サービス群を創出し、業界横断的な社会実装を進め、同時に関連する法規制への対応、品質管理、データマネジメントなどをより強化し、当社の目指す社会課題解決に向けて、健康・医療テーマに関する事業に取り組んでいくとしています
新会社の設立形態
2024年4月1日を効力発生日(予定)として、エクサウィザーズの健康・医療領域のマルチモーダルAIプロダクト・サービスに関する事業の権利義務を、吸収分割の方法により新会社のExaMDに承継する予定です。新会社であるExaMDの代表取締役には、ヘルスケア事業を立ち上げて推進してきたエクサウィザーズ 執行役員の羽間 康至が就任する予定です。エクサウィザーズは本会社分割の効力発生後、ExaMDを通じて、自社独自のマルチモーダルAI技術を活用した健康・医療テーマに関するプロダクト群を展開します。
新会社の取り組み
ExaMDは現在エクサウィザーズで開発中の、会話音声や動作を基にして、認知症を簡易かつ短時間に診断できる認知症診断のプログラム医療機器(SaMD)の事業を継承します。また新会社の医療機器製造販売業の業許可取得も視野に、医療機器として早期の承認に向け取り組んでいます。