株式会社メディカルノート(東京都港区、代表取締役CEO:梅田 裕真、代表取締役:井上 祥、以下、メディカルノート)は、CYBERDYNE株式会社(茨城県つくば市、代表取締役社長:山海 嘉之、以下、CYBERDYNE)と戦略パートナーシップを締結したことを発表しました。
提携の目的
脊髄性筋萎縮症 (SMA)、球脊髄性筋萎縮症 (SBMA)、筋萎縮性側索硬化症 (ALS)、シャルコー・マリー・トゥース病、遠位型ミオパチー、封入体筋炎、先天性ミオパチー、筋ジストロフィーといった「進行性神経・筋難病疾患」はいずれも根治が難しく、いかに骨格筋の筋力低下・萎縮の悪化を抑制するかが重要な課題となります。CYBERDYNEは、この課題を解決すべく、HAL医療用下肢タイプ(一般的名称:生体信号反応式運動機能改善装置、以下、医療用HAL®)の開発を行ってきました。医療用HAL®は、これらの進行性神経・筋難病疾患に対してすでに保険適用されており、臨床現場で使用されています。2023年10月には、新たにHTLV-1関連脊髄症 (以下、HAM)および遺伝性痙性対麻痺の2疾患に対しても、医療用HAL®が保険適用となりました。適正使用ガイドの改訂が完了し次第、診療報酬が算定可能となります。
医療用HAL®は、人が体を動かそうとしたときに皮膚表面に流れる微弱な生体電位信号をセンサーが検出することで、脳から筋に送られる運動意思を反映した情報を読み取ります。装着者の意思に従って動作を支援しながら歩行運動を繰り返すことで、歩行機能を改善させます。また、医薬品との併用による治療効果も期待されています。
こうした新たな治療法により、進行性神経・筋難病疾患の進行抑制効果を向上できる可能性があるにもかかわらず、情報が十分に行き届いていないために、その恩恵を受けられていない患者も存在します。
メディカルノートは、すべての人が“医療”に迷わず、最適な医療を選択できる社会の実現を目指すために、創業当初より難病・希少疾患領域の啓発に力を入れてきました。一般生活者・患者向け医療情報メディア「Medical Note」は、Yahoo!検索やGoogle検索にも連携されており、国内最大級の利用者を有しています。さらに、様々な企業と連携することで、難病・希少疾患に関する最新のエビデンスや専門家の臨床経験に基づいた信頼できる医療情報を発信しています。
メディカルノートとCYBERDYNEは共同で進行性神経・筋難病疾患に関する患者向け疾患情報の提供を強化します。本疾患を専門とする医師へのインタビューに基づき、最新かつ信頼できる情報を発信することにより、進行性神経・筋難病疾患を持つより多くの患者が適切な治療を受けられる社会の実現を目指すとしています。