株式会社レイヤード(旧メディアコンテンツファクトリー、本社:福岡市博多区、代表取締役:毛塚牧人 以下レイヤード)は、全国約1,400施設 (2023年4月末現在)の医科診療所で利用されているWEB問診『Symview』(以下、シムビュー)の機能を拡充し、オンライン診療サービスとしての提供を開始します。
企画・開発の背景
コロナ禍を経て、日常生活のさまざまなシーンでオンラインサービスが活用されるようになりました。医療の提供体制においても、0410対応により初診でのオンライン診療を特例的に認める等、オンライン化を促進する施策が取られましたが、利用率は予想以上に伸び悩んだというのが実情です。オンライン診療が伸び悩んだ要因には、患者情報の把握が不十分になるための診察効率の低下、対面診療・オンライン診療で利用するシステムが異なることによるコスト負担やスタッフの業務が煩雑になること等の医療者側の課題が考えられます。また、患者側には、オンライン診療を利用するには専用のアプリをダウンロードする必要があったり、診察料とは別途オンライン診療のシステム利用料がかかるケースもある等、患者負担も要因になっていると考えられます。しかし、新型コロナウイルスは季節性インフルエンザなどと同じ「5類」への移行を受け、医療現場では、感染対策の一貫としてオンライン診療に対する注目が再び高まっており、新たに導入する医療機関も増えています。オンライン診療普及のためには、医療者・生活者どちらにも使いやすいシステムであることが求められます。そこで、従来のオンライン診療システムの課題を解決し、受診形態の多様化を実現するサービスを目指し、シムビューオンライン診療の開発に至りました。
Symviewオンライン診療について
WEB問診『Symview』は、オンライン診療システムとして医療現場で活用できるよう、新たにビデオ通話機能とスマート決済サービスを開発しました。ビデオ通話機能は、Amazon Chimeを利用し、医療者・患者ともにブラウザでビデオ通話ができる仕様です。医療者はSymview管理画面でビデオ通話のURLを作成し、WEB問診に登録してもらった患者のメールアドレス宛にURLを送付します。医療者、患者ともに専用アプリが必要なく、URLをクリックするだけでビデオ通話を開始できます。なお、本機能は、Symviewの標準搭載機能とし、別途利用料は発生しません。スマート決済サービスは、GMOペイメントゲートウェイ株式会社のPGマルチペイメントサービスと連携して決済を行います。医療機関が利用しやすい決済手数料を実現しました。