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IC用動画を用いた泌尿器科外来の効率化。Contrea株式会社が新コンテンツのリリースを発表

医療者と患者を繋ぐプラットフォーム『MediOS(メディオス) 』を提供するContrea(コントレア)株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:川端一広)は、新たな疾患領域の展開として泌尿器向けのインフォームド・コンセント動画をリリースを発表しました。

泌尿器科を取り巻く背景と課題
泌尿器科は数ある診療科のなかでも患者数が多い診療科の一つで、実際に腎尿路生殖器系の患者総数は日本全国で400万人と推定されています。 ある大病院では泌尿器科だけで手術件数が年間約2000件、外来患者数が27,000人となっており、多くの手術をこなしながら、外来業務も行わなければならない状況です。患者の数が多いだけでなく、扱う疾患が機能性疾患から感染症、悪性疾患まで多岐にわたります。その中でも悪性疾患ではステージや年齢、合併症のリスクなどを考慮し、手術療法や放射線療法、化学療法、緩和ケアまで、内科・外科の区分なく患者さんをトータルで診ることが求められ、手術以外にも診療の幅が非常に広いことが泌尿器科の特徴です。幅広い疾患群をトータルで診ることが求められる泌尿器科医にとって、手術の前に患者に病状や手術方法、合併症など治療に関連する説明を行い、同意を得るプロセス「インフォームド・コンセント」が業務負担の一つになっています。大病院では年間で約2,000時間がインフォームド・コンセントに費やされており、日々の診察や手術業務を圧迫しています。泌尿器科のインフォームド・コンセントでは尿路結石、前立腺がんといった疾患の概要や手術にともなう合併症など多くが定型的な内容の説明です。それだけでなく、健康診断で要検査になり、背景を理解しないまま受診を勧められて病院を訪れる患者もおり、検査説明などに多くの時間が取られています。そのため医師は一日の外来業務のなかで多くの患者に対して、同じ内容を繰り返し説明する必要があり、それもまた医師が説明を負担に感じる一因となっています。一方でインフォームド・コンセントは医師・患者関係において欠かすことのできない大切なプロセスです。機能性疾患では患者の希望により手術を決定することが多いため、まずは疾患や手術についての理解度を高めてもらうことが必要となります。また、悪性疾患の患者には侵襲度がそれぞれ違う治療法の中から「なぜその治療法が適応になるのか」について納得し、同意を得たうえで、治療を進める必要があります。医療業界では2024年4月に医師の働き方改革に関する法律が適用される予定となっており、医療現場の効率化が急務の課題となっています。多忙な医師の説明負担を軽減し、患者さんが納得して治療を受けられるよう支援するシステムが『MediOS』です。

医療者と患者を繋ぐプラットフォーム『MediOS』とは
MediOSとは定型的な説明内容を分かりやすいアニメーション動画で提供するサービスです。MediOSを用いて、繰り返しの定型的な説明を動画で再現しあらかじめ患者さんに見てもらうことで、医師は限られた診察時間を患者さんごとの個別説明に充てることができます。医師は患者との対話や個別性に即した説明、意思決定の支援などに注力することができ、業務効率のみならず患者の満足度や治療に対する納得度も向上することが期待できます。加えて、MediOSは患者さんの理解度確認や質問事項を事前に収集するクラークとしての役割を担うこともできます。動画の準備・管理、患者さんへの共有、視聴のトラッキングまで​MediOS一つで運用可能な点が特徴です。泌尿器科における定型的な説明を効率化することで、医師は治療選択のサポートや、ハイリスクな症例への事前準備など本質的な業務に集中することができ、手術の安全性向上、日々の診療の効率化にも繋がります。

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