現代の医療現場の課題に対して、I Tソリューションを用いた解決を目指しているMedPop株式会社(代表取締役:平野 洋平)は、医学生がアプリ上で疑似診療体験を通じた学習を行うことができるアプリ「ポケクリ」のアルファ版の提供を開始しました。
開発背景
良質な医療の提供には、医療従事者の診療の質の向上は必須であり、そのための学生からの連続的な良い教育体制が求められています。しかしながら、現在の医学教育は、知識のインプットや見学中心の教育が主体となってしまっている現状があり、早期に現場で活躍できる医療人材育成の基盤とはなり得ていません。
このような医学教育における課題に対して、厚生労働省は、「定められた共用試験に合格した医学生は、医師の指導監督の下に医業をすることができる」という内容の医師法改正を本年令和5年4月1日に施行します。この医師法改正は、前記の医学教育の課題解決のための大きな転換点です。一方、患者の医療安全面が学生の医療現場での介入で担保されうるのか、また、現場の医療従事者はそもそも多忙で、十分な教育時間を学生に提供できるのかなどの問題点も内包しています。
MedPop株式会社が今回限定公開するアプリケーション「ポケクリ」は、ユーザーである医学生がアプリ上で「医師」として、疑似的な診療体験を行うことができるように設計されています。学生は、実際の医療現場での流れや医師の思考過程を自分ごととしてアウトプットすることにより学習します。本アプリを通じた医学生の擬似診療体験学習は、実際の医療現場での患者の健康に関する安全面の向上、ならびに現場の教育者の多忙による学生の現場での学習機会の損失を減らすことにもつながります。