株式会社メルティンMMI(以下MELTIN)は、2022年3月20日付で第二種医療機器製造販売業許可を取得し、2022年5月18日付で「MELTz(メルツ)手指運動リハビリテーションシステム」のクラスⅡ医療機器認証を取得したと発表しました。
MELTz開発の背景
MELTINの代表である粕谷氏は子どもの頃、様々なアイデアを持っていても、大人に比べて体が小さかったり力が弱かったりすることで実現できないことがあった経験から、自分の体を自分の意思で自由に選択できる世界に憧れを持ちました。その後、人と機械が融合することで、身体による制約を取り払うことができるサイボーグ技術と出会い、その技術を用いて誰もが創造性を最大限に発揮できる世界を創ることをライフワークとしてきました。こうして、約10年にわたるサイボーグ技術研究の後、2013年にMELTINを創業しました。
サイボーグ技術には2つの要素「人工的な体を作る技術」「人工的な体を思い通りにコントロールする技術」が必要であると考え、前者はロボット技術、後者は生体信号(身体を流れている電気信号)に着目しました。
人は何かを創るとき、「手を使うこと」が多いことから、2016年には生体信号を読み取り、自分の手のように直感的に操作できる義手を開発。これを機にサイボーグ技術のコアとなる「ロボット技術」と「生体信号処理技術」を開発し、現在のアバター事業や医療機器事業へ派生していきました。2018年には住友ファーマ株式会社(旧社名:大日本住友製薬株式会社)との共同開発を開始し、医療機器の開発を加速させました。
今回の「MELTz」は長年、研究開発してきたサイボーグ技術の実用的な第一歩となる製品です。
MELTzについて
「MELTz」の名前の由来は、「MELTIN」の冒頭と、生体信号の波形を表すパラメータの1つである「周波数」の単位である「Hz(ヘルツ)」を掛け合わせています。生体信号の波形を読み取り可視化する機器であることを表現するとともに、患者さんに寄り添いながら意図を汲み取ってサポートする製品になるようにとの思いを込めています。
手に装着された機器は、使用者の生体信号と「シンクロする」ことで、自分の体が動かなくても、思った通りの動きができるようアシストします。
①生体信号を正確に読み取れる、②構造の工夫でパワフルな動作ができる、③簡単にすぐ使えるという3つの優れた特長を持ち、リハビリテーション効果と適用可能な患者さんの幅を広げることを目指しています。
▼外部リンク
株式会社メルティンMMI プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000032398.html