医用画像を処理して組織や臓器の立体画像を表示
センチュリーメディカル株式会社は、2022年2月22日、汎用画像診断装置ワークステーション『True3Dホログラム PreOP』が医療機器認証を取得したと発表しました。
同社は、最先端の医療機器を輸入して医療の現場に提供している伊藤忠グループの企業です。同製品は、医用画像を処理して組織や臓器の立体画像が表示できるワークステーションとなっています。
より現実に近い手術シミュレーションを支援
医療現場での画像確認では、画像診断装置から得られる2D画像が用いられてきました。しかし2D画像は、診断や治療の際に医師が頭の中で画像を3Dへ再構築する必要があります。そのため、臨床経験が少ない医師を含む全ての医師が同一のイメージを持つことが困難であり、患者固有の解剖理解や診断にも対応した方法が求められていました。
『True3Dホログラム PreOP』は、こうした課題を解消すべく開発されました。同製品は、2Dの医用画像を3Dホログラム状のバーチャルリアリティ立体表示画像として表示することを実現。解剖の正確な理解を支援すると共に、より現実に近い手術シミュレーションの支援や病変の見逃し防止なども可能となっています。
「臓器をつかんで360度様々な方向から観察」
同製品は、血管トラッキングや腫瘍径の計測といった計測機能を備え、また手術時に使用するインプラントデバイスの選択を支援する機能も搭載。立体表示ディスプレイなどに加えてスタイラスペンが付属しており、「臓器をつかんで360度様々な方向から観察」といった操作も可能です。
同製品は医療機器認証を、同年1月17日付で取得しました。3Dホログラム状表示のワークステーションとしては日本初の医療機器認証となっています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
『True3Dホログラム PreOP』が医療機器認証を取得 – センチュリーメディカル株式会社
http://www.cmi.co.jp/20220222_info.pdf