各患者の食事毎に合わせたインスリン投与量算出を支援
ライフログテクノロジー株式会社(以下、ライフログテクノロジー)は、同社の食事・運動・体重管理アプリ「カロミル」の食事管理機能について、富山大学附属病院の中條大輔特命教授、およびキュアコード株式会社らのグループが開発する1型糖尿病患者向けのインスリン管理アプリ「カーボカウントアプリ」に連携したことを発表しました。
カロミルは、食事記録だけでなく運動・バイタルの管理機能を備えたアプリで、「健康のトータルマネジメント」を実現しています。
食事記録に関しては、写真1枚で毎日の食事を記録し、AI(人工知能)の画像解析技術によって栄養素を割り出し自動で登録します。カロリーだけでなく、糖質やたんぱく質、脂質、塩分、食物繊維の計算・記録もできるので、ダイエットのみならず、栄養バランスをみた健康管理が可能です。
富山大学とキュアコードが開発を進めている「カーボカウントアプリ」は、1型糖尿病の方の食事の量や種類に応じたインスリン投与を支援することで食事の自由度を高めることを目的としたアプリで、患者が食事をする際のインスリン投与の負担を大幅に軽減します。
今回のアプリ連携で、「カロミル」により食事の炭水化物量をAIが割り出し、必要なインスリン投与量の参考値を瞬時に計算することが可能となり、また、インスリン投与量の管理や日々の体調を記録する機能も搭載し、診察時以外の患者の行動を把握することで医師の診療にも役立つことが期待されます。
1型糖尿病患者のQOL向上を目指す
1型糖尿病は、膵臓のインスリンを出す細胞が壊されてしまう病気であり、インスリンがほとんど分泌されないことが多いため、自己注射によるインスリンの補充療法によって血糖値の調整をしています。
しかし、食事のたびに摂取する炭水化物量や活動量によっても血糖値は変動するため、インスリンの適正量を決定して投与することは負担が大きい状況です。
時にはインスリン投与量の不足や過剰によって、重度の高血糖や低血糖といった命に関わり得る状況に至ることもあることから、今回のアプリ連携で、1型糖尿病患者のインスリン投与の負担が軽減されることに貢献できます。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ライフログテクノロジー株式会社 プレスリリース
https://www.calomeal.com/pressrelease/20210630.html