人工肺ECMO機器とその施術手法を体験学習
株式会社ジョリーグッドは、2021年6月24日、医療VR教材セット『MERA ECMOトレーニングVR』の販売を開始しました。
『MERA ECMOトレーニングVR』は、同社が開発したVR教材と泉工医科工業株式会社の人工肺ECMO機器のセット。高精度360度VRにより、人工肺ECMO機器とその施術手法を術者目線で体験学習できるものとなっています。
ECMOを扱える人材がまだまだ少ない日本
今般のコロナ禍においてECMOは、「医療の最後の砦」として重用されるようになりました。しかし、ECMOを扱える人材がまだまだ少なく、切迫した現在の状況に対しては不足しています。2020年2月時点における日本のECMO保有台数は1412台であり、世界一の台数を誇っていますが、人材不足のため稼働率は1割程度に過ぎません。
『MERA ECMOトレーニングVR』は、こうした状況に対応すべく販売が開始されました。同セットでは、NPO法人 日本ECMOnet理事の小倉崇以医師をはじめ、計5名の医師が医療監修で協力。いつでもどこでも何度でも学ぶことができるVRを活用することで、これまでは10年以上の時間/経験が必要とされてきたECMO医療のトレーニングを簡易化するとしています。
多職種それぞれの当事者視点でも学習可能
ECMO医療は、医師/看護師/臨床工学技士といった多職種のチームが24時間態勢で臨む必要があります。『MERA ECMOトレーニングVR』は、こうしたECMO医療の特質にも対応し、多職種それぞれの当事者視点での体験学習も実現。集団での臨床実習が困難な環境においても、コメディカルスタッフも含めたチーム医療の育成を可能にしています。
なお『MERA ECMOトレーニングVR』は、2021年7月3日から4日にかけて開催される『第43回日本呼吸療法医学会学術集会』において、体験展示と先行予約が行われる予定です。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
医療VR教材と医療機器ECMOをセット販売開始 – 株式会社ジョリーグッド
https://jollygood.co.jp/news/2808
医療VR教材と医療機器ECMOをセット販売開始 – newscast
https://newscast.jp/news/5712815