脳の萎縮などを頭部MRIデータより定量化/数値化
株式会社Splinkは、2021年6月15日、同社の脳画像解析プログラム『Braineer(ブレイニア)』が認知症診断支援ソフトウェアとして薬事認可を取得したと発表しました。
同社は、ブレインヘルスケア事業や医療データ基盤事業を展開している企業。『Braineer』は、目視では発見が困難な脳の萎縮などを頭部MRIデータより定量化/数値化し、認知症診断を支援するソフトウェアです。
早期発見や正確な診断の重要性が高まった認知症
現在、認知症は「治らない病気」から「治る病気」へと変わる動きが進みつつあります。米国食品医薬品局(FDA)は、認知症の原因疾患となるアルツハイマー病の治療薬を既に承認。早期発見や正確な診断の重要性もこれまで以上に重要視されるようになりました。
しかし、認知症は複雑な疾患であり、その診断には医師の経験/主観が大きく影響しています。早期発見や疾患鑑別の時点では見落としが起こる可能性もあり、全ての人が同じ医療機会に恵まれるとは限りません。こうした課題を解消すべく、脳の客観バイオマーカーを定量化して診断を行うプログラムとして『Braineer』は開発されました。
職人技の側面が強かった診断を、簡便に行うことが可能
『Braineer』は、脳の形態に着目することで認知症診断支援を可能にしたソフトウェアです。同プログラムでは、頭部MRIデータを活用することで、重要な脳部位に生じた萎縮の定量/数値表示や、脳全体の萎縮パターンの表示を実現。職人技の側面が強かった診断を簡便に行うことができます。
同社は今後、医師の適切な認知症診断インフラの一助となることを目指し、『Braineer』の開発/提供を行うとしています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社Splink
https://www.splinkns.com/index.html
脳画像解析プログラム『Braineer』が認知症診断を支援するソフトウェアとして薬事認可を取得 – PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/