高度な画像処理技術による3次元可視化
長瀬産業株式会社は、株式会社Kompathが開発した脳神経外科用手術シミュレーションソフトウェア「GRID」について、国内の医療機関へ向けた販売を開始しました。
「GRID」は、医用画像処理技術を駆使し手術検討に特化したソフトウェアです。ディープラーニング技術などを駆使して開発された自動セグメンテーション機能で膨大な画像データを短時間で処理し、簡単に手術シミュレーション検討が実施できるため、医師の負担となっていた手術検討時の読影作業や医用画像処理を効率化することが可能です。
主な機能には、位置の異なる複数の画像間の位置合わせを行う「位置合わせ機能」、画像から組織の特定部分を抽出する「セグメンテーション機能」、手術を模した操作を行う「手術シミュレーション機能」があります。
さらに、作成した血管や神経などの組織モデルや3次元画像のデータを出力することで、他の画像診断ソフトウェアや手術ナビゲーションシステムとの連携も可能です。
医療従事者の負担軽減
近年、X線CTやMRIなどで撮影された医用画像を立体的にディスプレイ上で可視化することで、診断だけでなく、手術用シミュレーションに利用される機会が増えてきました。特に、微細な組織を手術対象とする脳神経外科では、高精細に可視化することが求められます。
こうしたニーズに対し、「GRID」では、医師・医療従事者が手動で行っていた医用画像の3次元可視化作業が自動化されているため、作業負担が軽減するとともに、実際の手術を模した操作を仮想的に行うことで、高度な手術シミュレーションが可能になります。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
長瀬産業株式会社 プレスリリース
https://www.nagase.co.jp/assetfiles/news/20210511.pdf