欧州で使用されている特殊採血管に対応
株式会社堀場製作所(以下、堀場製作所)は、自動血球計数CRP装置の欧州向けモデル「Microsemi CRP LC-767G」を開発し、2021年3月より販売開始することを発表しました。
自動血球計数CRP測定装置は、白血球などの血球成分を測定する血球計数と炎症の指標となるCRP(C反応性たんぱく)濃度を同時に測定、検査結果を即時に提供できることから、臨床医による即時診断の支援と早期治療に貢献しています。
今回販売する欧州市場向けモデル「Microsemi CRP LC-767G」は、欧州で使用されている特殊採血管に対応させ、ドイツ規制に対応するためOperator ID(OID)の入力・管理機能を追加しています。
また、従来品である「CRP LC-667G」の性能・機能を引き継ぎ、18μℓという微量血量で負荷が少なく、タッチスクリーン操作の利便性などを提供しています。
血球計数とCRP濃度を同時測定
堀場製作所は、1998年に、血球計数とCRP濃度を同時測定する血球計数CRP測定装置を開発し、診療所や開業医小児科において、乳幼児など症状を伝えられない患者の診察や、肺炎など高齢者が重症化する可能性がある病状の早期発見、薬の処方判断などに活用されています。
今回欧州に展開した製品と同等の「Microsemi CRP LC-767」シリーズは、従来モデルである「Microsemi CRP LC-667シリーズ」と比較して、装置内部構造の見直しや部品点数の削減により、設置面積を約20%削減し、質量も16キログラムと約16%軽量化されています。
診察室の5Sと言われる整理・整頓・清掃・清潔・躾の改善により、快適・安全な環境づくりに貢献しており、また、電子カルテに対応し、病診連携の効率化や診療記録の省力化に貢献しています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社堀場製作所 プレスリリース
https://www.horiba.com/