医療機器

QDレーザ、医療用ヘッドマウントディスプレイ「RETISSAメディカル」を発売

超小型プロジェクタユニットから網膜上に映像を投影

株式会社QDレーザ(以下、QDレーザ)は、網膜走査型レーザアイウェア「RETISSAメディカル」を発売しました。

2020年1月に医療機器として承認を取得した「RETISSAメディカル」は、三原色レーザ光源からの微弱な光と高速振動する微小な鏡(MEMSミラー)を組み合わせ、網膜上に映像を描き出すレーザ網膜走査技術「VISIRIUMテクノロジ」を用いた視覚障碍者向け医療用ヘッドマウントディスプレイです。

眉間の部分に搭載された超小型プロジェクタユニットのカメラから、片眼の視野中心部に、デジタル映像を直接投影することで視力を補正します。

この製品の特徴は、まず、網膜投影により視力補正が可能で、2倍のデジタルズーム併用により、さらなる見え方の改善が期待できることです。眼鏡やコンタクトレンズでは十分な視力が得られない不正乱視の方を対象としています。

また、より小さな文字が読め、1分間に読める文字数が増加することで、よりスムーズな読書が可能になると考えられます。

「RETISSAメディカル」の体験、購入には眼科医の診察を受ける必要があります。

量子ドットレーザ技術で先進製品を開発

QDレーザは、2006年4月に、量子ドットレーザ技術の事業化を目指し、富士通株式会社と、三井物産株式会社傘下のMitsui&Co. Global Investment, Inc.の出資により設立されました。

これまでに、世界で初めて通信用の電流無調整量子ドットレーザの開発と量産に成功するとともに、精密加工用ピコ短パルスDFBレーザ、生命科学用の電流注入型緑・黄緑・橙色レーザ、シリコン光回路用の量子ドットレーザアレイ、眼科検査機器用の広帯域利得チップ、網膜走査型レーザアイウェア等の製品を提供しています。

網膜走査型レーザアイウェアの技術は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によるクリーンデバイス社会実装推進事業、平成27年度課題解決型福祉用具実用化開発支援事業等の支援を受けながら開発を続けているものです。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社QDレーザ プレスリリース
https://www.qdlaser.com/

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