ロボット

メディカロイド、手術支援ロボットシステムのトレーニング施設を神戸大学病院に開所

臨床現場で使用するための認定資格を発行

株式会社メディカロイド(以下、メディカロイド)は、手術支援ロボットシステム「hinotori サージカルロボットシステム」(以下、「hinotori」)の臨床現場での使用に必要な認定資格発行のためのトレーニング施設「メディカロイド インテリジェンス ラボラトリー 神戸(以下、MIL-Kobe)」を、神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター内に開設したことを発表した。

近年、外科手術では身体への負担を軽減する低侵襲手術が進展し、医療従事者のより精緻な手術をサポートする手術支援ロボットシステムが活用されている。

手術支援ロボットシステムを実際に臨床現場で使用できるようにするには、メディカロイドが、一般社団法人日本内視鏡外科学会からトレーニングプログラムの承認を取得し、トレーニングセンターを開設することが必要である。

今回のMIL-Kobe開設により、医療従事者が安全使用のためのテクニカルセーフティトレーニングプログラムを受講することができ、その修了をもって認定資格が発行され、hinotoriを臨床現場で使用することが可能となる。

メディカロイドは、今後、トレーニングセンターを全国に複数拠点を設置する予定で、全国の医療従事者が効率よくトレーニングプログラム受講できるよう整備を進めていく。

コンパクト設計、高性能ロボットアーム、高精細3D画像

メディカロイドは、手術支援ロボットhinotoriの製造販売承認を2020年8月7日取得し、2020年9月1日から「A2(特定包括)手術用ロボット手術ユニット(Ⅰ)」として保険適用されている。

hinotoriは、日本国内の手術室サイズを考慮したコンパクトな設計により、既存の手術室への導入が可能となっていることが特徴である。

そして、高い操作性、アーム同士の干渉を低減し、手術助手の作業スペースの確保を可能にするロボットアームや、組織の微細構造の視認を可能とする高精細な3D画像、長時間の手術において施術者の疲労を低減する操作コックピット、hinotoriの動作状況をモニタリングするネットワークサポートを実装しており、医療従事者のより的確な施術を支援している。

さらに、将来の遠隔手術の実現を視野にいれたネットワーク対応など、今後予想される医療課題の解決に向けた拡張性も有している。

(画像はメディカロイドより)

▼外部リンク

株式会社メディカロイド プレスリリース
http://www.medicaroid.com/release/pdf/20201203_ja.pdf

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